患者さんの「出来なかった」が、「出来る」に変わる。
そんな瞬間を間近に見ることができる、嬉しさとやりがいを感じる仕事です。
中央福祉専門学校 言語聴覚士科を卒業し、言語聴覚士として活躍する卒業生インタビュー。
今回は本校言語聴覚士科一期生、愛知医科大学病院(愛知県長久手市)で勤務されている高原かおりさんにご登場頂きました。

高原 かおりさん
中央福祉専門学校 言語聴覚士科 2011年3月卒業
出身校:皇學館大学
愛知医科大学病院 勤務
Q初めに、現在のお仕事について教えてください。
愛知医科大学病院のリハビリテーション科で、外来と入院の患者さんの支援を行っています。
外来では、小児の発達障害の評価や訓練を担当し、入院では新生児から成人まで幅広い年齢の方を対象に、言語障害や高次脳機能障害の評価?訓練、嚥下障害の評価?訓練を行っています。
Q仕事をする上で心がけていることはありますか?
信頼関係づくりに重きを置きながら日々業務にあたっています。急性期ということもあり、病気によっては昨日とは全く違う生活になってしまう患者さんもいらっしゃいます。私の仕事は、患者さんに寄り添い、少しでも前向きな気持ちで訓練に取り組んで頂けるよう、ご家族やスタッフともコミュニケーションを積極的に取っています。
Q中央福祉専門学校で学んだことが生きているなと感じることはありますか?
普段の講義はもちろんですが、演習や実習など机上では味わえない経験を積むことが出来たことが、様々な臨床の場面で生かされていますね。
Q 卒業後、同級生の方や先生方にお会いされていますか?
卒業後変わらず良き相談相手?理解者になっていただいています。年齢を越えた仲間である同級生や講師の先生方がいるので、様々な臨床現場でも非常に心強い存在です。同窓会にも役員として参加しています。こちらは言語聴覚士科の卒業生だけでなく、社会福祉士科や介護福祉士科の卒業生が、さらに多様な世代で集まっています。こういう場も、臨床家としてかけがえのない存在だと思います。
Q言語聴覚士の仕事で、やりがいを感じるときはどのような時ですか?
「あぁ、美味しい」「自分で出来た!」といった言葉や患者さんの症状の改善を間近で見ることができるのは心から嬉しく、同時にやりがいを感じています。まだまだ、学ぶことが多く、専門的な知識不足を感じています。日々勉強ですね!
Q反対に大変だと感じることはありますか?
患者さんの疾患は一通りではなく、多岐にわたります。その為、患者さん一人一人に最適なアプローチを探り、どのような訓練プログラムを立案するかで、とても悩みます。
Q最後に将来の夢や目標を教えてください。
評価実習先のスーパーバイザーの先生から、「人間力」という言葉を教えて頂きました。今度もさらに専門的知識と技術を磨くとともに、貴女で良かったと思って頂けるよう、人間力を磨いて患者さんに信頼される言語聴覚士になりたいと思います。