単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
2 | 1 | 後期 | 斎 藤 文 夫 |
人間は高度に社会的な存在であり、 本来的に他者とのコミュニケーションを希求する存在だと言われます。 人は一生涯発達しつづけますが、 コミュニケーション能力もまた生涯にわたって巧みさ豊かさを増していきます。 しかし、 聴覚や視覚、 発声器官などの身体や認知機能に障害 (機能不全) がある場合、 コミュニケーションが阻害され、 教育の場からも排除されてきました。 そのため人間的諸能力を十分発達させることが出来ず、 また、 社会の一員として生活することを著しく制限される社会的不利 (ハンディキャップ) を被りつづけてきました。 しかし、 私たちの先人達は 「点字」 や 「手話」 や 「情報機器」 などの新しいコミュニケーション手段を考案し創造してきました。 これは権利確立の取り組みの歴史の中で、 決定的に重要な意味を持つものでした。 こうしたコミュニケーション手段の基礎をまなび、 その意義を確認します。 |
全体は開講時に示します。 視覚障害、 聴覚障害、 発声機能障害それぞれのコミュニケーション手段に関連した研究を行っている研究者を中心に、 障害者や支援者などの多彩なゲスト講師陣をお招きします。 担当教員は障害者の権利確立とコミュニケーション問題の枠組みについて概説します。 |
障害者のコミュニケーション手段の歴史や意義について学びながら、 実際に 「手話」 「点字」 「コミュニケーションエイド」 等に触れて学べるようワークショップも導入したいと思います。 そのためには、 実際に点字や手話などを学んでいる (使える) 障害学生、 支援学生諸君の協力が不可欠です。 講義を具体的なものにするために、 学生諸君の積極的な協力、 参加を期待しています。 |
テキスト | 自習のための参考文献 図書館蔵書の以下の本を紹介します。 ・小島純郎著 『共に学び、 生きる (講演集)』 (近代文芸社) 1994 −−−第 1 回ヘレンケラー・サリバン賞受賞−−− ・市川 憙 (アキラ) 『人と人をつなぐ声・手話、 指点字』 (岩波書店) 2001 ・松本昌行著 『ろうあ者・手話・手話通訳』 (文理閣) ・伊藤英一他 『障害者と家族のためのインターネット』 (全障健出版)
さらに講義の進行に合わせ、 各講師から適宜紹介します。 |
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