日本福祉大学　社会福祉学部

ケアマネジメント論（昼）

単位数	学年配当	開講形態	教員名
2	3	前期	野　中　　　猛

テ｜マ

ケアマネジメントの理論と技術の要点

講義のねらい

　人々はさまざまなニーズをもっており、多様な資源に支えられながら生きている。病や障害や社会的不利のために資源を有効に使えない場合に、責任をもって、利用者と支援可能な資源を結びつける、総合的で計画的な活動がケアマネジメント（広義にはケースマネジメント）である。
　ケアマネジメントには、財源や人材配置をめぐる体制の側面と、実際に活動するための技術という側面がある。わが国では、高齢者の介護保険、障害者の生活支援などにおいて制度化されつつあり、今後あらゆる対人サービス業務に欠くことのできない領域となっている。
　ここでは、ケアマネジメントに関する理論的な学習を行う。事例に則した実務の学習は「ケアマネジメント演習」において行うので、併習が望ましい。

講義のながれ

1 ．ケアマネジメントの必要性と歴史
2 ．ケアマネジメントの類型
3 ．さまざまな活動の実際
4 ．インテーク
5 ．アセスメント
6 ．プランニング
7 ．インターベンション
8 ．モニタリング
9 ．エバリュエーションとクロージャー
10．ケアマネジャーのジレンマ
11．連携の技術
12．評価と効果

学習条件・履修上求められるもの

　指定テキスト 2 冊を必ず通読のこと。技術学習の面では「ケアマネジメント演習」の併習を勧める。各種学会や研究会における事例検討会に積極的に参加することが望ましい。

成績評価

　記述試験を予定する。途中で実施する質問用紙提出は出席点として考慮する。

テキスト

野中猛　『ケアマネジメント実践のコツ』筒井書房
野中猛著『図説ケアマネジメント』中央法規出版