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保育内容研究T |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
---|---|---|---|
2 | 2 | 後期 | 山 本 秀 人 |
テ|マ | 運動発達 (学習) と認識発達−−−保育所における体育・運動のあり方を学ぶ−−− |
講義のねらい |
乳幼児期の子どもたちは、 人や物などとの多様なかかわり合いを通じながら運動発達 (学習) を遂げていきますが、 そこには必ず認識活動が介在しています。 それらとのかかわり合い方によっては、 いわゆる体育ぎらいや運動ぎらいの子どもたちをうみだすことにもなりかねません。 そのようにならないためにも、 また各年齢の子どもたちの運動発達 (学習) を保障していくためにも、 子どもたちに認識させたい対象を発達に応じて意図的に選択し教材化したうえで、 保育活動を展開していく必要があります。 本講義においては、 各年齢の運動発達 (学習) と認識発達の関係をおさえたうえで、 保育所における体育・運動の教育的役割と教材研究のあり方について考えていきます。 |
講義のながれ |
1. はじめに (1) 自分自身の研究課題から (2) 保育を学ぶ学生のレポートから (3) 子どもからの素朴な問いかけ (4) 保育現場をめぐる状況 (5) 子どもたちをめぐる状況 2. 乳幼児期の運動発達と認識発達 (1) いわゆる 「運動神経」 は発達するのか (2) 乳幼児期の運動発達と認識発達の特徴 (すじ道) (3) 姿勢変化の発達と移動運動能力の第一歩 (1 歳頃まで) (4) 直立二足歩行の獲得 (1 歳から 2 歳頃) (5) 走ることの気持ちよさ (2 歳から 3 歳頃) (6) 動きを意識的にコントロール (3 歳から 4 歳頃) (7) うまい−へた、 できる−できない、 勝ち−負けがわかりはじめる (4 歳から 5 歳頃) (8) 巧みさが増してくる (5 歳から 6 歳頃) 3. 就学前教育の運動・体育で子どもたちに 「何」 を教え・伝えるのかを問うことの重要性−−−「教科内容研究」 と 「教材研究」−−− (1) 子どもの運動発達や認識発達のすじ道をふまえること (2) 「体育」 で子どもたちに 「何」 を教え・伝えるのか−−− 「教科内容研究」−−− (3) 幼児期の体育で教えたい内容 (4) 教材分析 (研究)−−−「何」 を教え・伝えられそうかの検討−−− 4. 「できる」 「わかる」 「集団認識」 5. 教材選択とその科学的・系統的な指導法 (これまでの取り組みの成果から) −−−運動のおもしろさを子どもたちに教え・伝えるために−−− (1) 教材の基礎技術・価値の検討 (2) マット運動 (3) とび箱運動 (4) ボール運動 (5) 竹馬・なわとび 6. 今後の課題実践 |
学習条件・履修上求められるもの |
毎時間ミニレポート (講義に対する感想・意見・質問) を書いてもらいます。 必要に応じ講義のなかで活用します。 本講義は、 次年度に開講される実技科目 「体育 (幼児体育)」 の理論的内容となっており、 これら 2 つの講義と実技は関連性を持っています。 |
成績評価 |
筆記試験の結果にもとづいて評価します。 |
テキスト | 山本秀人、 脇田順子 『幼児の運動指導法』 旬報社 テキストは次年度に開講される実技科目 「体育 (幼児体育)」 においても使用します。 |
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