単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
4 | 3 | 通年 | 斎 藤 夏 来 |
歴史教科書などで学ぶ歴史は、 どうしても日本という国家からみた歴史像になりがちである。 しかし近年は、 @いわゆる社会的弱者の視点から日本の歴史全体を見直す作業、 A琉球、 蝦夷地、 その他さまざまな地域から日本という単位を再点検する試み、 B中華帝国を中心に成り立っていた 「東アジア世界」 の中に日本を位置づける試み、 などが注目されている。 この講義では、 近・現代社会の直前にあたる日本近世史 (江戸時代) を素材に、 こうした 「日本史の見方」 の変遷と多様化、 および、 その成果として出されてきた歴史像を検討、 紹介する。 そして、 受講者自身はどのような歴史の見方を選びとるのか、 ということを考えるきっかけを提供したいと考えている。 |
前期の概要 @日本や世界各地域における 「近世」 という時代区分の使われ方と、 その背景にある問題関心。 A日本の戦後歴史学で 「封建制」 という用語が大きな影響力をもった背景。 B高度経済成長をうけて大きく変化した最近の日本近世史研究について。 後期の概要 前期Bの中でもとくに注目される対外関係史についてまとめて検討する。 @近世初頭の世界史的変動と日本史の連動について。 A 「鎖国」 時代の日本が実際にはさまざまな対外問題に対応していた事実関係について。 B近代以後のナショナリズムにも影響を与えている近世日本の自意識について。 |
講義ごとにプリントを配付し、 受講者の考察も促しつつ説明を加えるスタイルをとる。 |
前期および後期に 「もちこみ可」 で試験を行う予定。 詳細は口頭で説明する。 |
特に指定しない。 参考文献は、 配布プリントなどでそのつど紹介する。 |
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