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- サービスラーニングの目的と意義
- サービスラーニングとは
サービスラーニングとは、1980年からアメリカで始まった教育活動の一つであり、「社会活動を通して市民性を育む学習」です。
具体的には、「見返りを求めない伝統的なボランティアの概念に基づくものの、しいて言えば『学習』を見返りとして、ボランティアサービスを提供する学生側とそれを受ける側とが対等の互酬関係に立ち、学生がボランティア活動の経験を授業内容に連結させ、学習効果を高めるとともに、責任ある社会人になる為に行うボランティア活動」といえます。
(参考「ボランティア白書1999」日本青年奉仕協会)
「市民性」を育むとは
「市民性」とは、よりよい社会の実現のために、周囲の人々と積極的に関わろうとする意欲や行動力のことを意味します。
市民性を育むためには、まず、地域の中に学生自ら足を運び、人と関わり、コミュニケーション能力を磨いていきます。そして地域の中で必要とされている支援について考え、地域のニーズに自ら気がつくことから始めます。学生たちは、地域のニーズと向き合う過程で、「自分たちには何ができるのか」という問題解決能力を身につけ、この体験をきっかけとして大学で学ぶ意味を考え、学習意欲を高めていきます。
サービスラーニングでは、社会を見つめる基本的な力や課題について理解を深め、広い意味で仕事をするために必要なものの見方や判断力を身につけながら、市民性を育むことを目的としています。
どのように学ぶのか
サービスラーニングは、『学生が直接、自分自身で意味ある経験をすること』『その経験を教員の指導のもと熟考し、ふりかえり、分析すること』という二つの過程を結び付けた学習方法です。
一社会人として、一市民として、地域と結びつき、さまざまな職場や地域住民と協働することで、活動までには見えなかった新しいが広がるでしょう。同時に、多くの課題にも直面します。コミュニティの現場で問題にぶつかり、それに対処しながら経験を培う。そして、大学に戻ってその経験を熟考し、振り返りながら、学習に活かしていきます。

地域と結び付き市民性を育む具体的な方法として、地域でボランティア活動に取り組む、さまざまな市民活動に参加する、といったことが挙げられます。
本学では、地域のニーズに応えているNPOの活動に参加し、多くの人々と関わることで、市民性を育むことができるのではないかと考えました。そこで、市民活動の中間支援組織であるNPO法人「地域福祉サポートちた」にパートナーになっていただき、多数のNPOとの協働を可能にしました。
知多半島のNPOは、全国的にも知多半島型福祉モデル「まちづくり型福祉」として注目されており、大学とNPOがパートナーシップを発揮しながらプログラムを開発しています。
ボランティアや資格実習との違い
1)ボランティアとサービスラーニングの主な違い
サービスラーニングは、しばしばボランティア活動と混同されます。ボランティアは自発的な活動であり第三者の評価はありません。しかし、サービスラーニングは、あくまでも教育活動の一環であり、授業として評価を伴います。このように、大学教育としてカリキュラムに位置づけられた評価を伴う点が異なります。
2)資格実習とサービスラーニングの主な違い
本学では、類似する教育として、社会福祉士の資格取得を目指す「ソーシャルワーク実習」をはじめとした実習科目があります。実習では、社会福祉士など専門職として活躍するために必要な専門知識や専門技術を学習していきます。これは、あらかじめ国などが定めたカリキュラムに従って実施していきます。
しかし、この2年次で学ぶサービスラーニングは、専門職養成のための「実習」ではありません。地域社会の一員として、自分たちに何ができるか、「気づき」がプログラムのスタートとなります。つまり、学生たちは主体的に取り組まなければ何も学ぶことはできません。