研究の効果
本研究プロジェクトでは3つの方向性をもつ効果が期待されます。
第1に、スーパービジョン研究の対象をすべての対人支援、ヒューマンケアにまで拡大し、専門や領域を超え普遍性を持った「支援者への支援」のスーパービジョン概念およびその方法論をつくり、今日多面的な支援として求められている多職種連携や権利擁護支援?伴走的支援などの課題に対応していきます。またヒューマンケア領域での人材育成の課題にも貢献できる可能性を切り拓きます。
第2に、スーパービジョンを単なるバイジー個人への影響に終わらせずに、重層的に集団?組織?地域まで見通し、展開?介入までも行うマネジメントシステムとして、スーパービジョンの守備範囲を拡張することを可能にしていきます。それを担いうるスーパーバイザーの養成プログラムを開発することによって人材育成面に研究から寄与することができます。
第3に、新たなスーパービジョン文化の普及に向けての発信や、システムづくりの協議?提案を促進することによって、集団?組織?地域のレベルでのスーパービジョン体制の実体化にも寄与するアクションリサーチの展開に貢献していきます。